RISK VERIFICATION

住宅の危険の見分け方

築年数が経過している住宅や台風などの災害が多い地域では、住宅の劣化に備えなければいけません。なかでも台風や高温などの被害が多い沖縄はコンクリート住宅が多く、湿気対策やコンクリ―トの亀裂などに注意する必要があります。

以下にコンクリート住宅の危険の見分け方をまとめます。

コンクリート住宅の劣化速度

コンクリート住宅の安全性をはかるには、耐用年数や劣化速度を押さえておく必要があります。
修繕時期の目安をつけるために覚えておきましょう。

コンクリート住宅の耐用年数は50年以上が基本

コンクリート住宅の耐用年数は一般的に50年、長くて100年続くとされています。
しかし、これはあくまでも正しいメンテナンスと適切な環境条件によって保てるものであり、地域によって大きく左右するのが事実です。

建物の品質、設計、施工、使用されている材料、地域の気候条件などによって、個別の耐用年数は異なります。

沖縄のコンクリート住宅は劣化速度が速い

沖縄は気候の影響もあり、一般的な耐用年数よりも短くなる傾向があります。その理由を2点紹介します。

高温多湿な環境はコンクリートへの影響が大きい

沖縄は熱帯気候に属し、高温多湿の環境です。実際のところ高温と湿気の組み合わせは、コンクリート住宅に対して厳しい環境といえます。

なかでも湿気は建物内部に蓄積しやすく、カビや腐食の問題も発生しやすくなるため、耐用年数が短くなる可能性があります。

台風などの風雨や塩害で劣化しやすい

沖縄は台風の影響を受けることが多く、強風や高潮による塩害も問題となります。
海水などに含まれる塩分がコンクリート内で結晶化すると、コンクリートの微細な孔や隙間が拡大してしまいます。

これによりコンクリートの表面が剥離し、ひび割れが生じる可能性が高まるのです。結果的に建物の劣化が加速されるので、塩害には目を向けなければなりません。

どのような仕組みでコンクリート住宅は劣化するのか?

コンクリート住宅が劣化する原因は、大きく分けて4つあります。詳しく仕組みを見ていきましょう。

錆びによる鉄筋の劣化

コンクリートは通常、鉄筋によって補強されています。

しかし、鉄筋はコンクリートの内部に浸透する水分によって錆びることがあり、錆によって鉄が膨張すると周囲のコンクリートが圧縮されます。

この現象は「鉄筋膨張」と呼ばれるものです。鉄筋とコンクリートの結合力を弱め、コンクリートのひび割れや剥離を引き起こす原因となります。

炭酸ガスの浸透

大気中の二酸化炭素が雨水などと一緒にコンクリートに浸透すると、アルカリ性の成分と反応して鉄筋を腐食させることがあります。

これによって鉄筋の強度が低下すると、コンクリートの耐久性が大幅に下がるのです。
個人で対応できる原因ではありませんが、コンクリートの建物にお住まいの方は意識しなければなりません。

塩害による劣化

海水や塩分を含んだ環境では、塩分がコンクリートに浸透し、鉄筋の錆びを促進します。
塩害によって劣化したコンクリートは割れや剥離が発生しやすくなり、次第に浸食が内部にまで及んでしまうのです。

沖縄に限らず、潮風を直接浴びる海岸沿いの住宅は気をつけましょう。

凍結・解凍サイクルによるひび割れ

コンクリート内部の水分が凍結・解凍を繰り返すと、氷の結晶がコンクリート内部の微細な空間を拡大させてひび割れを引き起こします。

これによってさらに水や塩分が侵入してしまうと、鉄筋の劣化にも繋がるので注意が必要です。

沖縄の気候では氷点下になることはありませんが、工場の一角などで冷凍関連の設備が入っている場所では注意してください。

コンクリート住宅の危険サイン5選

ここではコンクリート住宅が劣化する仕組みをふまえ、実際に現れる危険なサインを5つご紹介していきます。

壁や床の亀裂

コンクリート住宅の壁や床に亀裂が見られる場合は、建物の構造的な部分に原因がみられる可能性があります。

特に、大きく広がっている亀裂や壁のずれには注意が必要です。

意外にも内部の鉄筋から崩壊している恐れもあるので、小さい亀裂だからといって見逃すのは危険です。
屋内・屋外の両方の壁を注意深く観察し、異常な亀裂を見つけたらすぐに弊社まで問い合わせてください。

湿気やカビの被害

湿気やカビは人体だけでなく、建物の耐久性に直接影響を及ぼす問題です。
カビが見られる場所や湿気の蓄積がある場合は、建物の防水や通気性の問題を調査する必要があります。

特に浴室やキッチンなどの湿気の多い場所は重点的にチェックすべきです。放置しておくと木材やコンクリートが劣化する恐れがあるので注意しましょう。

チョーキングが発生している

コンクリート表面が経年劣化によって白っぽい粉末状の物質を放出する現象を指します。

これは主に屋外のコンクリート表面で見られることが多く、特に陽光や風雨に長期間さらされたコンクリートでよく発生します。

チョーキングは美観を損ねるだけでなく、コンクリートの劣化が進むきっかけにもなりかねません。外壁が変色したような跡があれば、さわって確かめてみてください。

鉄筋や金属部品の錆びや腐食

鉄筋コンクリート構造の建物では、錆びた鉄筋や腐食した金属部品が建物の安全性に影響を与えることがあります。

直接鉄筋などを視認できないので判断が遅れやすいですが、特に外部に露出している部分や水がかかる場所を重点的に確認してください。

錆や腐食が進んでいる箇所が見つかった場合は住宅の耐久性に関わってくるので、早急に修復措置を行う必要があります。

使用されている材料の品質と建築年代を調査する

もし目立った破損や劣化がみられなくても、住宅の耐用年数から判断するのも大切です。古い建物ほど建設基準が緩かったり、不適切な材料が使われている可能性があります。

建物の歴史と使用されている材料から老朽化が疑われる場合、早めにメンテナンスを施すのが有効です。

コンクリート住宅の5つのメンテナンス方法

ここではコンクリート住宅の寿命を延ばすメンテナンス方法を5つ紹介していきます。
個人では対応が難しい部分もありますが、症状によってどのような対策をすべきなのか覚えておきましょう。

外壁と屋根を点検する

外壁と屋根は、亀裂や割れ、塗装の剥がれ、カビなどが発生する可能性が高いです。外気や日光に当たる部分は劣化速度が速いので、定期的な点検をおすすめします。

ご家庭で対応できる範囲ではないことが多いため、異常が見つかった場合は早めに弊社へご連絡ください。

コンクリートに防水対策を施す

コンクリートの劣化を防ぐ根本的な対策としては、防水対策が有効です。

外部のコンクリートには防水塗料や防水シートを施したり、部分的な亀裂にはシーリング材を注入したりすることで対応できます。

施工の規模に合わせて、最適な手段を選択していきます。

排水設備の機能を維持する

屋外のコンクリートに過度な水分が溜まらないよう、排水設備や雨樋の詰まりなどの定期的な清掃を行いましょう。

場合によっては屋内の湿度が高くなる原因にもなるので、甘くみてはいけません。屋根や外壁の見回りと併せて対策してください。

コンクリートを定期的に洗浄する

外壁や床などの表面を定期的に洗浄することで、汚れやカビの発生を防ぎ、建物の美観と耐久性を維持できます。

まずはコンクリート表面から劣化していくことが多く、目に見えない小さな劣化の積み重ねが大きな崩壊に繋がり兼ねません。メンテナンスの基本として押さえておきましょう。

屋内の通気性を確保する

建物内部の湿気を外に排出するために、換気システムの機能を確保しましょう。コンクリートの劣化を防ぐには、なによりも湿気を取り除き風通しをよくすることが大切です。

内装工事では通気孔の見直しに加え、湿気調整材を取り入れることもあります。建物の構造上湿気の蓄積を防ぎ、カビや腐食のリスクを軽減しましょう。

住宅の危険の見分け方についてよくある質問

ここでは住宅の危険の見分け方について、よくある質問をまとめました。住宅の点検の参考にしてみてください。

住宅の壁に亀裂が見られる場合、何が原因と考えられますか?
大きな地震や災害が発生していない場合、基本的には建物の収縮や膨張が原因だと考えられます。四季の変化がある日本では気温や湿度の変化により、建物の部材の収縮・膨張が活発です。
築年数が経過していたり、台風や大雨などの被害が多い住宅では、壁に亀裂が生じることが多いです
コンクリート住宅のメンテナンスを怠るとどのようなリスクがありますか?
定期的なメンテナンスや亀裂などの対策をしなければ、最悪の場合爆裂や崩落の恐れがあります。コンクリート内への浸水や鉄筋の錆が深刻化すると、内部から崩壊してしまうので危険です
住宅のカビ対策はどうすればいいですか?
カビを湿度対策だけで防げない場合は、内装にカビ予防のコーティング剤を塗布する方法があります。
防水処理や亀裂からの水漏れ修復をしても湿気が改善しない場合は、コーティング剤によるカビ対策を検討してみてください。

沖縄のコンクリート補修工事は琉球ゴーレックスへ

ここでは沖縄の住宅の大半を占めるコンクリート住宅について、危険の見分け方をご紹介してきました。具体的な症状やメンテナンス方法もお伝えしましたが、実際には専門家の目線で判断しなければ難しいことばかりです。

個人で対策できるのは日々の掃除や湿度対策程度なので、コンクリートに異常があればすぐに専門業者へ相談することをおすすめします。

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